みなさん、こんにちは! Chikaです。
今回のテーマは、スイスで暮らす上で避けて通れない「税金」です!実はちょっとした工夫で節税できるんです💰
スイスに住んでいる、または移住を考えている方に向けて、スイスの税金制度の基本と、税金を節約するための具体的な方法をわかりやすく紹介します!
スイスの税金の基本(どんな種類がある?)
スイスに移住すると、「税金ってどうなってるの?」と疑問に思う人も多いですよね🤔 スイスの税金は 「連邦税」「州税」「自治体税」 の3つで構成されています。
1️⃣ 連邦税(Bundessteuer)→ 国に払う
スイス全体(国レベル)で課される税金。連邦政府に直接支払う税金で、累進課税制
🔹 支払い義務者:スイスに住む全ての人(居住者)、またはスイスで収入を得る外国人。
🔹 課税対象:主に 所得税 の形で徴収される
💡 ポイント
- 累進課税(所得が高いほど税率が上がる)
- 比較的税率は低め(最高約11.5%)
2️⃣ 州税(Kantonssteuer)→ 住んでいる州に払う
州(Kanton)ごとに異なる税率を持つ。26の州がそれぞれ独自の税制を設定できる(スイスは連邦制)
🔹 支払い義務者:その州に住んでいる人
🔹 課税対象:所得税& 財産(資産税・贈与税・相続税 など)が含まれる
💡 ポイント
- 州ごとに税率が違う!(11.4-33.5 %)(チューリッヒ州とジュネーブ州では税率が異なる)
- チューリッヒ州は比較的税率が高め
- 州税は連邦税とは別に支払いが必要
3️⃣ 自治体税(Gemeindesteuer)→ 住んでいる市町村に払う
市町村(Gemeinde)レベルで課される税金。住んでいる地域ごとに税率が異なる。
🔹 支払い義務者:その自治体(Gemeinde)に住んでいる人
🔹 課税対象:所得税 & 財産(州税の中に含まれるイメージ)
💡 ポイント
- 住む場所によって税率が異なる(都市より田舎の方が安い傾向)
- チューリッヒ市内より郊外の方が税金が安いことが多い
- 犬税(Hundesteuer): 犬を飼っている人に課される税。
犬税についてはこちらの記事でも詳しく書いているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
スイスでは住んでいる州や市町村によって税負担が大きく変わるので、どこに住むかが重要!
スイスの税金について役立ちサイト👇
🔹 スイスの税について:在スイス日本国大使館
🔹 連邦税務局(ESTV): スイス連邦税務局
🔹 チューリッヒ州税務局:チューリッヒ州税務局
社会保険料(AHV/IV)とは?(年金制度)
スイスでは、税金とは別に 「社会保険料」 を支払う仕組みがあります。
その中でも、AHV(老齢・遺族年金) と IV(障害保険) は、すべての住民が支払う義務がある大切な制度です。
日本の年金制度は国民年金、厚生年金、個人年金と3階建てになっていますが、 スイスも似たシステムを採用しています。 このうち日本の国民年金に相当するのが老齢・遺族基礎年金(AHV; Alters- und Hinterlassenversicherung)です。
- AHV(Alters- und Hinterlassenenversicherung) 👉 老齢・遺族年金(日本の国民年金のようなもの
- IV(Invalidenversicherung) 👉 障害保険(障害者を支える制度)

✅誰が支払うの?
- 給与所得者:雇用主と労働者が半分ずつ負担(給料から天引き)
- 自営業者・無職者:自分で全額負担(年齢・収入に応じて支払い)
✅税金と何が違うの?
項目 | 社会保険料(AHV/IV) | 税金(連邦・州・自治体税) |
---|
目的 | 年金・社会保障 | 国や自治体の運営費 |
支払方法 | 給与から天引き | 所得税や消費税として徴収 |
負担者 | すべての住民(一定の条件あり) | 収入がある人 |
スイスでは、すべての住民が 年金(AHV)や障害保険(IV)に強制的に加入 し、給与所得者の場合は 給料から自動的に天引き されます。
そのため、見た目は税金のようですが、実際には 社会保障制度を支える「保険料」 という扱いになります。
💡 収入がない人(無職・専業主婦・学生など)でも、支払い義務がある!
- 最低負担額:年間 約503フラン(約8万円)(2024年時点)
参考リンク👉スイスの社会保障制度について:在スイス日本大使館
スイスの税金の計算方法(所得税)
① 課税所得を求める
収入 – 控除額 = 課税所得
(例:給与収入 – 社会保険料や通勤費などの控除)
② 連邦税(Bundessteuer)の計算
全国共通の税率(累進課税)で計算
③ 州税(Kantonssteuer)の計算
州ごとに異なる税率(累進課税 or 定額制)
④ 自治体税(Gemeindesteuer)の計算
州税 × 市町村ごとの割合 で決まる
⑤ 教会税(Kirchensteuer)※該当者のみ
宗教団体に所属している場合、追加で課税されることも!
例えば…
- 年間収入:100,000 CHF(約1,650万円)
- 控除額(社会保険料・経費など):20,000 CHF(約330万円)
- 課税所得:80,000 CHF(約1,320万円)
📌 連邦税 → 累進課税(例:5% = 4,000 CHF)
📌 州税 → 州ごとの税率(例:10% = 8,000 CHF)
📌 自治体税 → 州税の〇〇%(例:120% × 8,000 = 9,600 CHF)
合計所得税額 = 4,000(連邦税)+ 8,000(州税)+ 9,600(自治体税) = 21,600 CHF(約356万円)
⚠️ ポイント
- 累進課税 → 所得が高いほど税率UP!
- 州・自治体によって税率が大きく異なる
スイスでは「どこに住むかで税金が大きく変わる」から、引っ越しを考える人も多いよ!
💡スイスの税金シミュレーションツール
実際にどれくらいかかるかは シミュレーションできます。
スイスの所得税の納付方法(連邦税・州税・自治体税)
スイス国籍者は 給与から天引き(源泉徴収)されない のが基本!代わりに、毎年1回確定申告をして、自分で納税します。
確定申告で納税
対象者:
- スイス国籍者
- C Permit(永住許可) を持っている外国人
納税の流れ:
① 毎年1回確定申告を提出(通常、翌年の春)
② 税務当局が計算して納税額を通知
③ 納税者が個人で支払う(一括 or 分割払いOK)
💡 ポイント:
- 連邦税・州税・自治体税をまとめて納付する
- 源泉徴収(給与天引き)はない!
- 毎年の確定申告が必須!
📌なぜ源泉徴収じゃないの?
スイスでは、個人が税金を自己管理するのが基本の仕組みだから!
- スイス国籍者 や C Permit 保有者 は「永住者」とみなされる
- 外国人(C Permit 以外) は「一時滞在者」として、納税漏れを防ぐため源泉徴収
スイスの確定申告について: スイス当局サイト
源泉徴収(毎月給与から天引き)
対象者:
- B Permit(就労許可)
- L Permit(短期滞在許可)
納税の流れ:
①給与から毎月天引き(源泉徴収)
②雇用主が税務当局に納付
💡 ポイント:
- 確定申告は不要(ただし、高所得者は別途申告の可能性あり)
- 給与から自動で引かれるのでラク
- C Permit を取ると確定申告が必要になるから、税金の払い方も変わる!
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